コラーゲンの種類
コラーゲンの種類は、I型?II型?どっち?
人の体にあるコラーゲンは、判明しているものだけで19種類の型があります。その種類をローマ数字でI型、II型、III型…というように表現されています。また、人でつくられるもの以外にも、4種類の原料や分子構造の違うコラーゲンがあり、ゼラチン、コラーゲンペプチド、トリペプチドコラーゲン、アミノ酸混合物は、美しい肌をサポートする力が高いと言われています。
Ⅰ型コラーゲンは、体内に最も多いコラーゲンとして骨や皮膚をつくり弾力性を持たせる働きがあります。皮膚にあるコラーゲンの90%はⅠ型と言われています。II型コラーゲンは、関節や軟骨、眼の角膜や硝子体に含まれています。今までは、美容などの目的で化粧品や健康食品に配合されているコラーゲンの多くはⅠ型コラーゲンでしたが、II型コラーゲンの関節や軟骨成分に注目が集まり製品化されています。
II型コラーゲンの変性と非変性
II型コラーゲンには、変性と非変性のものが存在しています。人の体内にある軟骨成分などは非変性II型コラーゲンで構成されていると言われています。非変性II型コラーゲンはほぼ完全な分子構造を維持しており、それを摂取することで体内の不足分を補うことができます。人の体に必要な栄養素はこの形のコラーゲンなのです。
変性II型コラーゲンは、原料精製時に高熱処理や加水分解で分子構造が壊れやすく、元々体内にはない変性した状態のため、体内に入っても軟骨成分をサポートする可能性は低いようです。現代では、企業ごとに特許製法などで完全な分子構造を維持することが可能になったため、非変性II 型コラーゲンが作られ、数多く流通するようになりましたが、単に「II型コラーゲン」と表現されているものは変性であることがあるので、どちらであるか注意して見る必要があります。
非変性II型コラーゲンの役割
非変性II型コラーゲンは、軟骨の重要な構成成分として、体の節々を支えています。変性II型コラーゲンを口から摂取してもそのままの形では吸収されず、アミノ酸レベルまでに分解されたのちに吸収され、体内でのコラーゲンを創り出す原料となる、というのが一般的な流れです。
しかし、非変性II型コラーゲンの場合、胃酸や酵素によって部分的に分解されてしまうものの、ほぼそのままの大きさのコラーゲン分子が腸管に届くという特異性があるようで、腸の免疫システムが異物ではなく栄養素として判断して非変性II型コラーゲンがコラーゲンの原料として利用されることになります。また、グルコサミンやコンドロイチンに比べ、少ない量での有効性が確認されています。何粒も摂取しなくてはいけないストレスを感じることもなく、継続しやすいと言われています。