知っていますか?軟骨の主成分
プロテオグリカンとは
プロテオグリカンという言葉を聞いたことがあるという方はいるでしょうか。プロテオグリカンは、タンパク質に糖が結合している糖タンパク質の一種です。「プロテオ」とはプロテイン(タンパク質)を意味し、「グリカン」は多糖類を意味しています。
現在では化粧品、健康食品、医薬品の原料として幅広く使用されています。コラーゲンやヒアルロン酸と同様に使われる成分で、保水性に優れていることから注目されています。プロテオグリカンは、皮膚や軟骨の多くに存在しています。その保水性から、皮膚のハリや弾力、潤いを与え続ける役割があります。そして、軟骨では緩衝作用により関節の動きを助けると期待されています。このことから、関節の痛みなどにも効果があると言われています。食べることで軟骨を増やしたり、軟骨が減ることを防いだりする効果が期待され、膝や腰などの関節痛の改善に役立つ健康食品の材料として使われています。
ヒアルロン酸とは
ヒアルロン酸(ヒアルロン酸ナトリウム)は、水を非常に多く保持する能力がある高分子の物質です。人の体内に元々ある成分ですが、加齢とともに減少していきます。抜群の保水力で、肌の保湿に効果を発揮したり健康食品などにも使われ人気の成分です。
ヒアルロン酸は、グルコサミンとグルクロン酸という2種類の糖が一緒になり、1万組以上つながった物質です。高い粘性があり、細胞同士をつなぐ潤滑油やクッションのような役割を果たしています。このことから、ヒアルロン酸は長年関節痛治療の関節腔内注射や化粧水の保水成分として利用されてきました。一方、サプリメントのように経口摂取したヒアルロン酸は、腸内細菌によって低分子化され、小さな部品となり大腸から吸収。その後、体中や皮膚へと移行します。
3割以上を占めているのはコラーゲン
私たちの体は、約500万種ともいわれる程のタンパク質で構成されています。そのうち、コラーゲンは全タンパク質の約30%(皮膚40%、骨・軟骨10~20%、血管7~8%)を占めていると言われており、特に皮膚や骨、軟骨、目や脳などで繊維構造をつくり組織の構造や柔軟性を保つ役割を担っています。多くのタンパク質は細胞の中で特定の機能をしていますが、コラーゲンは細胞の外に繊維状に存在し、細胞と細胞のすきまを埋める役目となっています。
体内のコラーゲンは加齢とともに変質していき、生成量も減ってしまうので、それを補うためにサプリメントなどで摂取すると良いと言われています。しかし、日本人の食生活ではごく少量のコラーゲンしか摂取できません。年齢によってコラーゲンの生成量が減ることはよく知られており、それが体の不調を引き起こしています。コラーゲンが不足すると軟骨が薄くなり、直接的に骨と骨がこすれあうようになるため、痛みや関節の変形が起こります。毎日続けて確実に摂取できるよう、様々なタイプのコラーゲン補助食品が開発されています。